相場では「頭と尻尾はくれてやれ」といった言葉があります。頭の部分や尻尾まで欲を出して取らず、1番おいしい身の部分だけ、自身が1番利益を出しやすい部分をいただけというものです。

そしてさらには、利益を確定させる為には、株を売らなくてはならないわけで、その買う側にもいくらか食べられる部分を残しておく事。そうしないと売れるものも売れない。という意味があります。

同様には「相場はバラを切るごとく売るべし」との言葉もあります。苦労して育てたバラを八分咲で切るのは惜しい気もするが、後は散るだけの様な満開のバラを買って喜ぶ人はいないといった格言です。

株式市場でも同様、もうすぐ天井をつける、今にも落ちそうな株は誰も買いたくないのです。そうして、値を下げないと買われなくなり、まだ下げるのではと思惑が生まれ、さらに価格を下げていくのです。

どちらも株式市場に身を置くと忘れがちな、証券取引も売買を伴う商いだという事実を思い出させてくれます。


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